エンジニアが転職や独立をする場合、積んできたキャリアは技術力と同等に最大の武器となる。理由としては、企業がエンジニアに求めるものは、単に技術力だけではないからだ。
必要とされているのは、マネジメント力、営業力など実践的に積んだ経験であり総合力だ。この総合力に裏打ちされたキャリアに着目する風潮が高まっている。
では、マネジメント力、営業力などはどのようなエンジニアが持っているかというと、あらゆるプロジェクトを経験したベテランエンジニアに他ならない。
ここで非常に大切になってくるのが自分のキャリアの棚卸しと言う作業だ。転職をする場合や独立を考えているエンジニアは、この作業をおろそかにすると、企業に自分の価値をアピールする機会を逃してしまう。
企業側が本当に欲しがっている人材は、技術スキルがあることはもちろんだが、それだけでは足りない。プロジェクトの内容はもちろん、どんなマネジメントを行い、どんな効果があったのか、トラブルがあった場合にどのような対処をし、どのように乗り切ったのか。また、その時の周りの反応や実際の効果はどうであったかなど、具体的に書くことが好ましい。
キャリアの棚卸し作業とは、型にはまった箇条書きの職務経歴書を作ることではなく、実際にプロジェクトを動かし、トラブルを乗り越え、顧客の満足のいく成功を収めた躍動感のある活きたキャリアだ。
転職の場合の職務経歴書や面接、独立した場合の企業への案件獲得へのアピールなどあらゆる場面でエンジニアは、自分のヒューマンスキルを含めたキャリアの棚卸しをする重要性を見直すべきである。